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電子書籍はPDFじゃダメなの〜?

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たまにはチョット小難しい仕事のお話でも・・・。

ウチの会社では印刷・WEBなどのデザインを手がけていますが、近年では電子書籍(ePUB)の制作もやっています。

でもまだ電子書籍って一般的な存在地位を確立しているワケではなく、「印刷された紙の本がイイ」という方のほうが圧倒的に多いのが実情のようです。

それでも今後はますます電子化が進むことは間違いないので、各出版社は今のウチから印刷された書籍と電子書籍を平行して出版する必要があるみたいです。

そんなとき、某出版社からの問い合わせで

わんこ
「電子書籍ってPDFじゃだめなの?PDFでもよければ印刷データから出力できるからお金がかからないんだけど?」

PDF関連の疑問って結構多いです。

はい、PDFではダメです!
電子書籍はePUBじゃないとダメなんで〜す!!

実際は「ダメ」とまでは言えませんが、「不向き」とは言えると思います。

ePUBはリフロー型と固定型の2種類あります。

リフロー型とは「全体の文字の大きさを変更できるため、1つのePUBファイルでスマートフォンのような小さな画面からデスクトップPCの大きな画面までストレスなく閲覧することができます。小説など文章主体の書籍が多いようです」

固定型(フィックス型とも言います)は「各ページが画像になっています。マンガ・写真集などに向いています」

ざっとですが、こんな感じ。

リフロー型ePUBだとPDFでは不可能なことができるますが、固定型ePUBだとPDFに類似しています。

固定型ePUBとPDFを比較しますと、文字の埋め込みができるPDFのほうが文字検索(完璧じゃないけど)などできますが、固定型ePUBは完全に画像データなのでできません。

そう、固定型ePUBよりPDFのほうが優れていると行っても過言ではありません。

では、なぜ電子書籍はPDFじゃダメなのでしょうか?

とりあえず2つほど理由があります。

1. 実はほとんどの電子書籍配信サイトではPDFを扱っています。
世界的な配信サイトであるAppleのiBooksやGoogleのPlay BookなどPDFでも登録することができるようです。国内の配信サイトでもPDFを取り扱っているところは結構あります。

だがしか〜し、なんとあのKindleではPDFでの配信を行っていないのです!

電子書籍の国内シェアとしては60〜70%と言われる国内最強電子書籍配信サイトのKindle様ですので、配信サイトとして絶対に外すワケにはいきません。
KindleではWordやHTMLファイルで登録することも可能ですが、思うほど上手くいきません。。。しかしキチンと制作されたePUBなら問題なく登録→配信することができます。

Kindle用にePUBを1つ作らなければなりません。結果としてその1つのePUBでKindle以外でも配信可能ですから、そのままご利用ください。

この理由からですと「とりあえず電子書籍はPDFではダメじゃない!」となりますが、電子書籍を配信するのにKindleを外すのはもったいないですよ。

 

2. 「PDFではスマートフォンなど小さな画面では読みづらい」ということがあります。
PDFは元々のコンセプトとして、「作成したファイルのレイアウトや書体を保持する」という特徴があります。これは印刷する際に便利な機能で、印刷物の入稿データとしても一般的です。そうもともとスマートフォンが出る前からあるフォーマットなので、電子書籍という概念のフォーマットではないのです。

PDFはパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末などで開くことができます。

しかしPDFは20インチ以上の大きなディスプレイでも5インチ以下の小さなスマートフォンでもまったく同じレイアウトで再現されてしまうので、スマートフォンでは文字が小さくなって読みづらくなります。ピッチアウトなどの作業で部分的に拡大することはできますが、書籍として読みやすいとは言えません。

そう、PDFは「書類」なんです。

その点リフロー型のePUBだとディスプレイサイズに関係なく閲覧することが可能です。文字の大きさを調整できますから老眼など目の悪い方などにも最適なフォーマットです。

あと意外と便利なのが「文字検索機能」です!

PDFの文字埋め込みによる認識率は100%ではありませんし、ほとんどのPDFは文字が埋め込まれていない状態のものが多いです。しかしリフロー型のePUBの場合100%認識しますので、書籍から気になる部分を検索するのが容易です。

小説などでは「文字検索機能」を利用することは滅多にないと思いますが、実用書などでは重宝されていますよ〜!

携帯電話を持っている人の60%以上の方がスマートフォンを利用しているのに、せっかくの電子書籍がPDFではもったいないですよね。

KindleやiPadなどのコマーシャルをテレビで良く見かけますが、結局のところスマートフォンこそが国内最大数を誇る「電子書籍端末」なのです!

このような理由からPDFは電子書籍として不向きなんですよね。

いかがでしたか、ご理解いただけたでしょうか?

 

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