毎度おなじみのニュース番組テレ東のWBSから気になった話題について。
平日は毎日欠かさずに見ているWBSなのですが、最近「格安SIM」や「格安スマホ」などの話題を取り上げることが多くなっています。
でもちょっとなにか勘違いしているような気がするというか、
と感じました。
まず「格安SIM」と「格安スマートフォン」と「SIMロックフリー」らをキチンと区別されていないように感じました。確かに「格安SIM」を商品として販売している通信事業の会社では「格安スマートフォン」と「SIMロックフリー」はなくてはならないモノではありますが、あくまでも関連があるだけです。
ここを勘違いしちゃうと「格安●●は難しくてよくわからない」ということになってしまいます。
そこでキチンと区別してみました。
【格安SIMとは】
大手通信会社(docomo・au・SoftBank)以外の通信事業の会社がdocomoやauから一定の回線を借りて月額1000円前後で提供している「データ通信サービス」のこと。月額500〜600円ぐらいのプラスで3G回線の通話もできます。
基本的にはSIM(スマホに入れる小さなチップのこと。SDカードに似ています)を販売しているのですが、スマートフォンとのセット販売もやっているところが多いです。
【SIMフリーとは】
「SIMロックフリー」とも言われています。今まで大手通信会社(docomo・au・SoftBank)では端末とSIMをセット販売するのが基本です。そしてSIMをロックすることにより他社への流出を避けてきました(ロックすると1つの通信会社でしか端末が使えないという仕組み)。
しかし近年「やっぱそれって携帯電話市場の独占っぽいから良くないんじゃない?」とか「消費者には通信会社を自由に選ぶ権利があるよね」などという理由で政治が介入してきています。2015年にはSIMロックが禁止され、すべてSIMロックフリーになると言われています。
【格安スマートフォンとは】
端末に使用している部品を一世代ぐらい前のものにして製造されたスマートフォン。だいたい20000〜30000円ぐらいで、ほとんどのスマートフォンは中国メーカー製です。
今回番組で紹介されているファーウェイの新商品は49800円なので「高級スマートフォン」という位置づけのようですが、iPhone 6(税別で75800円〜)やiPhone 6Plus(税別で87800円〜)などと比較すると十分「格安スマホ」ですが・・・。
あくまでもファーウェイの中では高価格スマートフォンというだけです。
発売時期が違いますし画面サイズも違いますが、Googleから発売されているNEXUS 5なども40000円前後で販売されています。GoogleがAndroid OSを作っているのでNEXUS 5は「Android OSの純正機種」と言っても過言ではないと思いますが、高額ではないです。
つまりもともとAndroid端末はApple製品と比較するとほとんどすべて「格安スマートフォン」なのです。
では「格安ではないスマートフォン」とはいったい何を指すのでしょうか?
それはたぶん国内メーカー製のスマートフォンのことでしょう。
国内メーカー製のスマートフォンは基本的に通信会社のみに卸されているので、端末単体で販売されていません。家電量販店に行って端末だけを購入するということができない仕組みなんです。Amazonなどで国内メーカー製の新品スマートフォンが販売されていますが、そのほとんどは型落ちした端末で在庫処分という感じでしょう。
国内メーカー製のスマートフォンは最新の技術を投入して製造販売されています。しかし近年「結局は通信速度・時間帯・場所によってWEB利用の速度が変化する」ということが認識されてきているので、消費者は「オーバースペックすぎても意味がない」ということに気付き始めています。
それと国内メーカー製スマートフォンはワンセグが付いていることが多く、テレビ視聴が可能なのが特徴です。逆にファーウェイやAppleなどの海外製スマートフォンはワンセグが付いていない機種が多いです。
今後「SIMロックフリー」が解禁されれば、国内メーカーも家電量販店やネットなどで端末単体で販売されるかもしれませんが、格安路線で行くならば、ワンセグを外して少しでも安いスマホを開発したほうが得策なんじゃないでしょうか。
しかし国内ではiPhone人気が絶大で〜す。
国内・世界的に見るとAndroid端末のほうがiPhoneより多いのですが、同一端末ということではiPhone利用者が圧倒的多数です。
スマホ事業から撤退する国内メーカーが出てきてもおかしくない状況です。
まぁテレビ番組では時間に制限がありますから、誰にでもわかるように十分な説明をするのは困難かもしれませんが、もう少しがんばってほしいですね!