運転免許自主返納前に：自分を彩ってくれた歴代バイクたち【四十歳未満編】

●SUZUKI Bandit 1200S

今のところ・・・最後に購入した『新車の公道走行可能バイク』がBandit 1200Sです。確かヘッドライトがリコールになったように記憶しています。

ハーフカウル・センタースタンドを兼ね備え、1200ccのエンジンはビッグトルクで乗りやすく、その重量を感じさせないぐらい秀逸なオートバイでした。

いや〜、いま見てもカッコいいです（ドンピシャな好みのバイクっす）！

カスタムはハンドルをちょっぴり高くしたことと、初めてGIVIのトップケースを取付けたことです。

一番の思い出と言うか・・・残念ながら一番記憶に残っているのは前述しました隼オーナーのクライアント様と一緒に千葉県の九十九里へとツーリングに行ったことです。。。

大嫌いな人でしたが（笑）、クライアントである以上『接待ツーリング』は仕方ないかな〜。ゴルフに行くよりはマシかな？
確か夏が終わった9月か10月ぐらいだったと思います。

ウチの近所のコンビニ駐車場で待ち合わせをして首都高速を利用して千葉県に入りました。当日は日曜日ということもあり、若干高速も混雑していましたが、結構すんなりと九十九里に到着して、海の家の『海鮮炭火網焼き』を堪能しまし（これは美味かったです！）。

食事の後は海岸線を軽く流して、夕方道路が混雑する前に帰宅しましょうということになりました。

そして再び首都高速を走行しているときに、クライアント様がなんの迷いも無く突っ走る光景が飛び込んできます。

前を走るのはクライアント様なのですが、若干混雑気味ながら時速100km/h〜120km/hぐらいで流れている二車線道路のど真ん中を1●0km/h以上の速度ですり抜けして行かれるのです。

私も「え〜、マジこの速度で行くの〜？」という気持ちで仕方なくついて行ったのですが、クライアント様がさらに速度を上げたので、ついて行くのをヤメました。

時には右斜線を左車線を行ったり来たり千鳥走行をして（1●0km/h以上ですよ！）、ギリギリの車間距離を取っている車の前に出たりしています。その危険な走行に腹を立てたBMWだかベンツだか忘れましたが、クライアント様の隼を追いかけ始めました。

KSR管理人

私「ありゃ、外車が怒って追っかけ始めたよ。。。」

もちろん他人のフリです、知りません（困惑）！

結局それなりに混雑しているので、外車は隼を追いきれずにスピードダウン。クライアント様はそのまま見えなくなって、そのまま『首都高速解散』となりました。

夕方前には帰宅しました。
あ〜疲れたと思ってのんびりしていると携帯電話に着信です。

クライアント様「今日は暇なんでこれから飲みに行きましょう！」

KSR管理人

私「（え〜〜〜、これから飲みに行くの？）は、はい、了解です」

今度はバイクを降りてクライアント様と飲みに行くことになりました。。。

飲んでいるときに本日のツーリングの話となり、「首都高速で外車が怒って追いかけてましたよ〜」という話をしました。私になりにちょっと走り方が危ないんじゃないかなぁ〜という感じでやんわり伝えたかったのです。

にゃんこA

クライアント様「いや〜、いつも首都高速では、あんな感じで走っているから大丈夫です。まぁ四輪が追いかけてきても隼だからいつでもブッチギレますよ！」

体格の良いクライアント様なので、隼という大型バイクを自由自在に操っているつもりなんでしょう・・・私の目には「危なっかしい走り」にしか映りませんでしたけど。

それからも何度かツーリングに誘われたのですが、仕事が忙しいなどと適当な理由をつけて断り続けました。あのような走り方される人と一緒にツーリングに行きたくないです。そりゃね、ガラガラの見通しの良い高速道路で、ちょっとスロットルを捻りたくなる気持ちは理解できますよ。いくら「オートバイは自由な乗り物」と言われていたとしても、他人に迷惑かけてまで自己中心的な走りをしてはなりません！

そして時は過ぎ、ツーリングから半年過ぎた春頃にクライアント様の部下の方から衝撃的な電話が舞い込みました。

にゃんこA

部下さん「KSRプラスさん！大変です。上司（クライアント様のことです）が首都高速で事故りましたぁ〜〜〜〜〜！」

KSR管理人

私「え〜〜〜〜！マジっすかぁ？（やっぱり・・・いつか事故ると思った）」

事故の詳細は聞きませんでしたが、渋谷近辺の首都高速で事故ったらしく、他の走行中の車両数台を巻き込む事故だったようで隼はぐちゃぐちゃ〜当然廃車の模様。

命に別状は無いものの、大重体で病院に運ばれたということらしいです。。。

クライアント様は結局3ヵ月の入院という大怪我だったようです。後遺症などの有無はわかりませんが、退院後は「バイク辞めます」と言っておられました。

とにかく命が助かって本当に良かったです！

別にこの事故の件が理由というワケではないのですが、なんとなくBandit 1200Sに乗ることが少なくなりました。車検が近づいてきた時期に走行距離が2000kmぐらいだったので、「もう乗ることはないかなぁ〜」という気持ちで売却しちゃいました。いま思うとキレイに整備して保管だけでもしておけば良かったとちょっぴり後悔です。

まぁ我家で大型バイクを保管するのもちょっと大変ですけど。

実はFZ6を購入するときにBandit 1250Sも候補に挙がっていました。重量級のバイクですが、1200Sのイメージが良かったので、乗る分には楽しく走れると思います。中古の相場価格もFZ6とそれほど変わらないので（+10万円ぐらい違いましたけど）、ちょっと悩みましたが、少しでも重量が軽いFZ6のほうが気軽に乗れるだろうと考えて選択しました。

※今この文章を書いていて、「Bandit 1250S・・・いいな！」と思い始めている自分がいます（笑）！