カワサキKSR80(KSR2,KSRⅡ)のレストア・改造ブログ。ときどきヤマハFZ6 Fazer S2も登場します。

KSRプラス

歴代バイク

運転免許自主返納前に:自分を彩ってくれた歴代バイクたち【四十歳以降編】

投稿日:

●2004 Kawasaki KX250F

そこそこモトクロスができるようになってきたので、新車で4ストのKX250Fを入手することにしました。KX125と比較してトルクフルですが、根本的に車両重量が重い・・・これは慣れるのに苦労しそうです。

バイクに乗り始めた頃は、まさか自分が新車でレーサーを購入するとは思ってみませんでした。

あっ、KDX220R(新車購入)はレーサーでした・・・。

新車なので、リアサスやリンク周り、ステム、ホイールなど各ベアリングをグリスアップします。

そう、新車のレーサーは乗る前にバラしてメンテナンスするのが常識なんだそうです(友人に教わりました)。そのあとも定期的にグリスアップする必要があります(メンテが大変だなぁ〜)。

とりあえず目標は『毎戦予選通過すること!』です。やはり同じエントリーフィーを払っているわけですから、決勝を走りたいです!

2年めのシーズンオフも当然のように練習漬けです。KX250Fだと飛べないジャンプがなくなりました。もともとKX125でもジャンプは得意なほうだったのですが、「細かいターンからすぐジャンプ」というケースだと飛びきれないことがあったのですが、やはり4ストは違いました。

コーナー立ち上がり速度は遅くなりますが、3速のままコーナー回って立ち上がることができるので、そのあとすぐにジャンプがあっても十分な距離を稼ぐことが可能でした。

それでもセッティングなど試行錯誤しながら乗り続けたので、いくらか走れるようになったと思います。

そしてレースシーズン開幕です。

今年もノービスは3組予選あり、初戦ということも手伝って90台近いエントリーがありました。予選3組めだったのですが、スタートが上手く行って1コーナーで5番手につけることができました。そのあと団子状態だった前方で2〜3台がコーナーで絡み合っていたので、隙をついて前に出ると・・・2番手に上がりました!1周めを2番手で通過するときに後ろを確認したら3番手が見えなかったので、ペースをキープすることにしました。

トップの人(知合い)が後ろを振り返ったので、「(もうやらない、このままで予選終わりましょう)」というような合図を送り、トップと10mぐらいの間を空けて4周をクリアしてチェッカー!

予選を観覧していた仲間内も予選2位でフィニッシュしたことを祝福してくれました!

仲間内で最もヘタレだった私ですが、なんだか一つ階段を上ったような気分でした。

まぁ予選ですけど(笑)!

※モトクロスの場合、予選の上位からスタートグリッドを選択できるというシステムになっています。横一列でスタートするため予選が1位でも2位でもそれほど意味はありません。3番手以降が見えない状態なので、1位と2位で無駄に争う必要はないのです。

そして決勝のスタートです。

予選3組めの2位なのでグリッド選択は6番めでした。それでも良さげなグリッドが空いていたので、バイクを押してセットします。仲間内もグリッドに来てくれて、地面をならしてくれました。

しかし世の中そんなに甘くなかった・・・。スタート直前でエンジンをかけるのですが、エンジンがかからない!?

燃料コックもONになっているし、何をやってもかかりません(涙)。係員の方がスタートを待っていてくれましたが、やっぱりかかりません。。。

ほとんど諦め気味で係員に「もうスタートしちゃってください」と告げ、周りは一斉にスタート、1コーナーに29台が吸い込まれて行きます。

そのあとも必死にキックしていると・・・やっとエンジンに火が入りました。。。

もう29台はどこかへ行ってしまいましたが、何かスイッチが入ったんでしょうね・・・今考えても信じられない速度で追撃しました。

見ていた人たちも「マーシャルが走っているかと思った(国際A級の方が見回りのため最初の1周めだけコースインして走行します)」と勘違いしたぐらいのスピードです。

そんな感じで必死で単独走行していると2周めで前が見えてきました。よく考えたら転倒した人などもいるでしょうから、1〜2台ぐらいはパスできるはずです。

せっかく予選を2位で通過したのですからリザルトでペケになるのだけはイヤです。

とりあえずどこかで転倒したであろう2台を抜き去ります。その後も単独走行ですから自分のペースで走ることができ、3周めには20〜27番手あたりの人たちが見えてきました。そのとき気付いたのですが、その7〜8台と私とでは『スピードのレベル』が全然違いました

圧倒的に私のほうが速いのです!

シーズンオフの練習漬けが効果を発揮し、私の走りのレベルが自分の思っている以上に向上していることがわかりました。

7台ぐらいを抜き去るのに時間はかかることはなく、追いついた3周めに全員抜きました。

そして4周めあたりから同じノービスで今回は予選落ちしてしまった仲間内の一人が指で順位を教えてくれていることに気付きました。1周あたり3〜4台ぐらい抜いて行き、レース時間10分が終了時点で14〜15番手ぐらいでした。

モトクロスはレース時間(ノービスは10分)が過ぎてから2周走ってチェッカーとなりますので、まだ時間は残されています。でも前がまばらになってきて、2周で追いついて仕留められそうなバイクは2台ぐらいでした。1台めはストレートからコーナーの突っ込みでパスさせていただきました。あともう1台・・・「(あっ、知り合いの学生さんだ)」と思いながらも容赦せず、30mぐらい差がありましたが、一気に間合いを詰めて最終コーナー1つ前のコーナーで抜かせていただきました。

そしてそのままチェッカー!



KX250Fでの初戦は11位という結果で、入賞となりました!モトクロスでは初めての入賞で、小さいながらトロフィーを頂きました。

それよりもビックリしたのはこの私が19台抜きです・・・このヘタレな私がですよ。

でも周りの意見は違っていたみたいなんです。

優勝した方は練習で知り合った学生さんでした。同じ予選3組めで5位だった方で、決勝ではブッチギリで2位以下を大きく引き離しての優勝だったそうです。

にゃんこA
優勝した学生さん「いや〜、KSRプラスさんがいつ来るのかビビっていたんですが、聞いた話だとスタートでエンジンがかからなかったとか・・・。次は勝負しましょうね!」

他の方からもいろいろ声をかけられ、知らない間に今シーズンのチャンピオン候補の一人になっていたようです。私の知る限りチャンピオン候補は4人いたのですが、私が含められて5人だそうです。つまり決勝レースでは常に5位以内に入って当然というレベルだそうです。

昨年まで予選を通るかどうかというレベルの人が「今年はチャンピオン候補」って言われても・・・まったく自覚はないのですけどね〜。

このように初めての4ストモトクロッサーKX250Fでは、楽しかったり苦しかったりの2年間を過ごすことができました。

※なお仕事の都合や家庭の事情もあり、私の出場できるレースに限りがあります。よってノービスからステップアップして昇格することはまったく考えていませんでしたし、チャンピオンになることも絶対にありません。
一応自己申告でステップアップしてもいいらしいのですが、予選通過が楽勝になったのでノービスのままで行くことにしました。

※MFJや草モトクロスなどにも出ていました。自分の都合で出れそうなレースを探してレースをやっていたという感じです。

 

次のページへ >

-歴代バイク
-, , , ,

Copyright© KSRプラス , 2022 All Rights Reserved.