新品チェーンに交換してから約100kmほど走行したので、若干たるんできました。
ざっくりたるみを計測してみると35mmぐらい。KSR80の場合チェーンのたるみは30mmぐらいとのことなので、あわてることもないですが、暇な時にやろうということで本日調整しました。
実は・・・巷のチェーン調整のやり方にビックリです。
KSR80のチェーンを新品にした際、どのぐらいに調整すれば良いのか検索して調べていたのですが、そのとき様々な方の「チェーン調整のやり方」を拝見させていただきました。
何に驚いたかと言いますと、KSR80の場合は左右のダブルナットで調整するタイプなのですが、最後にアクスルシャフトを締め付ける際に皆さんそのままなにもせず締め付けているじゃありませんか!
実際は多少リアタイヤを前に押し出しながら締めているかもしれませんが、その程度では走行中にダブルナット部分が簡単に緩んでしまいます。
チェーン調整までは他の方にお任せするとして、最後のアクスルシャフトの締め付けのみ説明します。
1. ダブルナットの調整が終わったらあらかじめ3〜4割ぐらいアクスルシャフトを締めておきます。チェーンとリアスプロケットの間にウエスや軍手などを挟みます。
2. ウエスや軍手を挟んだ状態でリアタイヤを下から上に手で回します。
3. チェーンの遊びがなくなりピーンと張った状態(これ以上手ではタイヤが回転しない状態)でアクスルシャフトを締め付けます。足を上手く使ってタイヤが戻らないよう押さえながら締め付けます。
4. 9割以上締め付けられたらタイヤの回転を戻してウエスや軍手を取り除きます。
5. アクスルシャフトを本締めして左右のダブルナットやチェーンの張り具合を確認して終了です。
以上です。
他の方がやっていないのが「ウエスや軍手をチェーンとリアスプロケの間に挟んでタイヤを回転させる」という部分です。
強制的にチェーンの遊びを無くしてチェーンを張ることによってダブルナット部分をより強く前方に押し出すことができます。
↑こんな感じで軍手をチェーンにのせます。
↑タイヤを上に回転させると軍手がスプロケットにはさまり、チェーンをカッチカッチに張ることができます。この状態でアクスルシャフトを締め付けます。
走行中にダブルナットが緩んだり外れたりするケースを経験されたことがある人って結構いるらしいです。中にはナットがなくならないように先端にゴムカバーを付ける方もいるようですが、上記のやり方であれば不要ですよ!
※プロのバイク屋さんでも上記のようにやっていないところがありますが、某メーカー系のファクトリーレーシングチームに教わったことなので間違いないです!そこではウエスでは無く「太めのドライバー」を使っていました。常に同じ大きさのものをチェーンとスプロケットに挟むため、チェーンの遊びを簡単に決めることができます。
まぁ金属を挟むことが良いか悪いかという話もあります。レーサーだとチェーンやスプロケはすぐ交換するので気にしなくても良いとは思いますが、公道バイクは長期間使用するので、ウエスや軍手などのほうがオススメです!