先日の日光ツーリングのとき、ご一緒したOさん(CBR250R)にこんなコトを聞かれました。
みなさんご存知の通りブリッピングとは減速時のシフトダウンでエンジンブレーキを軽減させるために予めアクセルを空ぶかししてエンジン回転数を合わせてからクラッチをつなぐライディング技術です。
どうやらOさんは普段街中など走られているときにもブリッピングをやっているそうです。
う〜ん、峠とかならともかく街中での空ぶかしは個人的にガソリンの無駄だと思うのですけどね〜・・・。
中型排気量のバイクしか乗ったことのない人にとっては不思議なことかもしれませんけど、大型バイクだとトルクが太いので、2000〜3000回転ぐらいでも登りの峠を走ることができます!
私の場合、先日の『第二いろは坂』ぐらいの上り勾配ならおそらく3000〜4000回転あたりで走っていると思います!
コーナー立ち上がりからストレートでアクセルを開けるような走り方をしないので、6000回転以上になることは、ほとんどないです!!
FZ6 Fazer S2のカタログデータですが、『最大トルク 6.4kgf・m/10,000rpm』となっておりますので、おおよそですけど4000回転ぐらい回しておけば250ccクラスの最大トルクが出てしまうんです。
《参考データ》
ホンダCBR250RR・・・最大トルク2.3kgf・m/11,000rpm
ホンダCB400SF・・・・最大トルク4.0kgf・m/9.500rpm
おおよそではありますが、私が3000〜4000回転あたりで走行しているというコトは、「250ccの最大トルクで走行しているのと同じぐらいのパワーを使っている」ということになります。
Oさんが私と同じ速度で走るためには、ざっくり言ってしまうと『全開走行』しないと難しいのです。
逆に言ってしまうと大型バイクで最大トルクあたりをキープして走ろうとすると、とんでもないスピードが出ちゃうんですよ!
道交法違反とかの問題はもちろんですが、生命に関わるようなスピードが出ちゃいます!!
試したことはありませんが、FZ6 Fazer S2はローギヤでレッドゾーンまで回せば、たぶん時速100km/h付近になると思います。昔乗っていた『隼』だったらローギヤで100km/hなんて軽くオーバーします。
これだけFZ6 Fazer S2とOさんの乗るCBR250Rとでエンジンパワーが違うと乗り方が違ってくるのは必然です。よってブリッピングするようなシーンはまったくありません。
では、KSR80の場合はどうでしょうか?
基本的に2サイクルのオートバイのほうがエンブレが効きにくいですが、もしKSR80で峠を走るのであれば、ブリッピングを使った走行しないと相当苦しいと思います!
そりゃKSR80のパワーで峠を上って行くには高回転をキープしないと楽しい走りができないです。ローギアはできるだけ使いたくないけど、峠によっては仕方ないかもしれないですね。
基本的に街中を走る分には私はブリッピングをしないです(笑)!
それでも気になったので、先日街中で一応ブリッピングを試してみました。
まず走行していて赤信号停止のためにブレーキをかけて減速します。その後ギヤを1つ落とすタイミングでブリッピングをやってみましたが・・・やっぱりコレって無駄なんじゃないかなぁ〜。
確かに減速しながらギヤを1つずつ落とす場合はエンブレがかからないので、スムーズに減速できますけど、街中を走る速度域や回転数ならギヤを落とさないで止まればイイんじゃね(笑)?
街中で止まるときはクラッチを握らずフロント・リアブレーキを適度にかけて、ある程度速度が落ちたところで(エンブレがほとんど効かないスピード)ギヤを1〜2つぐらい落とすとか、3速ぐらいで完全停止すればイイんじゃないでしょうか?
そのときも別にギヤを下げたからといってクラッチをつながず握りっぱなしでも構わないし、停止する前にニュートラルを出してもイイでしょう。
もちろん完全停止してからニュートラルを出しても遅くはないでしょ!
バイクの乗り方について議論するつもりはありませんが、「峠を攻める」「サーキット走行を楽しむ」などの場合は、ブリッピングは必要不可欠だけど、街中を走る程度(街中で減速する程度)だったらがゾリンの無駄なので、ブリッピングはヤメたほうが良いと思います!!
ちなみにブリッピングを頻繁に使うのであれば、アクセルの遊びを少し小さくしたり、ハイスロに改造するなどしたほうが楽だと思いますよ〜!
はっ、もしかすると教習所では「減速しながらギヤを下げてクラッチをつなぐ」というように教わっているのでしょうか?
まさかと思うけど教習所では、ブリッピングを教えたりしてませんよね(笑)?